小澤俊夫、ヨーロッパメルヒェン賞受賞 Toshio Ozawa won the Europa Folktale Prize

小澤昔ばなし研究所所長の小澤俊夫が2007年度ヨーロッパ・メルヒェン賞を受賞しました。

ヨーロッパ・メルヒェン賞とは、ドイツのヴァルター・カーン財団によって、ヨーロッパの昔話や伝説などの伝承文芸の保存・研究等に特に貢献があった人物や組織に贈られる権威ある賞です。これまで、マックス・リュティ教授(故人)、ライムン・クヴィーデラン教授(故人)、ハンス=イェルク・ウター教授などに贈られてきました。

受賞について、ヴァルター・カーン財団は財団のウェブサイトにおいて以下のようなメディア向けコメントを発表しています。

2007年度ヨーロッパ・メルヒェン賞は小澤俊夫教授に



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(翻訳は昔ばなし研究所)

ヴァルター・カーン・メルヒェン財団は、国際的な評価を受けている日本人のメルヒェン研究者、小澤俊夫教授に、2007年度ヨーロッパ・メルヒェン賞を授与し、5000ユーロの賞金を与えることを決定した。

この賞は、小澤氏の生涯の業績を評価したもので、氏は1956年にグリム兄弟について書いた学術論文「グリム童話集成立史―エーレンベルク稿第7版の比較」を発表し、最初の高い業績をあげた。氏は(クルト・ランケに師事のもと)ゲッティンゲンに繰り返し研究滞在をしたが、それが氏の経歴に影響を与えた。また、氏は何十年にもわたって、さまざまな大学において、ドイツ文学と比較文学、そして後には、児童文学の教授として教鞭をとり、また、ドイツでも客員教授として勤め、この分野に貢献した。ISFNR(国際口承文芸学会)では副会長を務め、日本口承文芸学会でも会長を務めた。1992年には、日本で「昔ばなし大学」を設立した。

賞はまた、彼のフィールドワーク、編集・出版活動、翻訳業績なども評価した。とりわけ氏が、ルッツ・レーリッヒとマックス・リュティの著作を、日本のメルヒェンを愛する人々や専門家たちの世界に紹介し、身近なものとした事は大きい。それにくわえて季刊誌『子どもと昔話』を編纂しているのも、大きな功績である。

氏は、メルヒェンがもつ異なる国の人々を結びつける力を理解し、広めてきた。また、絶えることなく日本とドイツの友好関係を築く努力してきた。そして、氏は日ごろから、氏と同じく名高い教え子たちに、彼の首尾一貫した姿勢を伝えてきた。

当財団と氏の世界中の友人たちは、氏を心から祝福したい。

授賞式は2007年のフォルカッハ市のメルヒェンの日、そして秋の定例学会のプログラムにて行われる。


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