ときを紡ぐ(下)昔話をもとめて
小澤俊夫 著


昔話研究者・小澤俊夫の自叙伝続編。
下巻は、1971年、ドイツ・マールブルク大学での在外研究から始まります。その後、国際学会に参加し、学会副会長として活動し始めたのは、各国で昔話研究が盛んになり、国際的に広がり始めた頃でした。いろいろな国の代表的な研究者と知己を得たことは、日本と外国の昔話の比較研究にも広がっていきます。
日本における昔話の本格的研究黎明期に活躍した柳田國男と関敬吾。その後進達により、各地で昔話が蒐集されてきましたが、著者も大学の学生を連れ、昔話の現地聞き取り調査にでかけます。そこでの語り手たちとの出会いは、マックス・リュティの文芸理論の実証にもつながるものでした。翻訳や研究活動を続けていく中で、日本女子大学、筑波大学、白百合女子大学へと転任し、筑波大学では副学長も務めます。
癌からの生還前後に始めた「昔ばなし大学」は、今もライフワークとして続いています。昔話研究から出発して、子どもたちに昔話を届ける活動にいたった「とき」を紡ぎました。

2018年11月23日発行 264頁 四六判並製
定価 1980円 (本体1800円+税)
ISBN 978-4-902875-90-4





日本を見つめる
小澤俊夫 著

小澤俊夫が、季刊誌『子どもと昔話』で連載中の「日本を見つめる」。
日本の子どもたちが将来にわたって幸せであるためには、日本が平和でよその国とも仲良く付きあえる国でなければならない。そんな思いから、二〇〇四年四月以降、昔話にかかわる話題とは別の欄を設け、日本の教育全体の問題や政治的な動きについての論評を書き綴ってきました。
敗戦時、中学三年生だった著者は、平和憲法、基本的人権、自由など、それまで聞いたことがなかった言葉に感動を覚えます。あれから七十余年。
近代化されて久しいにもかかわらず、時間的にも地理的にも短視眼性を克服できず、内向きで一辺倒な日本。まわりの空気を読んでしまう人々。言葉を微妙にずらし、真実を隠す権力者たち。
著者が「見つめた日本」を通して、日本を見つめなおしてみませんか?
十年以上にわたる連載のため、内容的に重複するもの、時限的なものはなるべく割愛しています。

2018年9月5日発行 254頁 四六判並製
定価 1980円 (本体1800円+税)
ISBN 978-4-902875-88-1



 

ときを紡ぐ(上)昔話をもとめて
小澤俊夫 著

小澤俊夫の幼少期の思い出から、一九六六年に初めてドイツを訪れて、憧れの昔話研究者マックス・リュティと出会うまでを収めた、自叙伝の上巻です。季刊誌『子どもと昔話』で連載中の巻頭言「糸つむぎ」から、回想記だけを抜き出してまとめています。
あの戦争時代の経験も通して読むことができるよう整理しました。戦争を知らない世代にも、戦時の一端を知っておいてほしいという著者の願いがこめられています。
一九三〇年に中国長春で生まれた著者の最初の記憶は、当時の「満州国」の奉天市(現在の瀋陽市)で父親が打ち上げてくれた花火でした。そこから始まる中国での戦争時代の暮らし、満州国で五族協和のために奔走した父小澤開作、一九四一年に日本へ帰国して軍国少年として過ごした日々、そして敗戦。その後の著者の学問との出会いや、兄弟それぞれが歩んだ道など、ひとつの大きな時代を生きてきた一家族の記録としても読みごたえのあるものとなっています。

2017年5月27日発行 264頁 四六判並製
定価 1980円 (本体1800円+税)
ISBN 978-4-902875-82-9




先生が 本(おはなし) なんだね
伊藤明美 著

子どもたちはどんなおはなしを聞きたがっている?
なぜ子どもたちは昔ばなしが好きなのでしょう?
昔ばなしのスイッチ おはなしの仲間
図書館をおはなしの場に プログラム作りのポイント
日本伝統芸能に学ぶ 声のレッスン 昔ばなしの再話 など
長年、子どもたちにおはなしを届けてきた語り手が体験談をもとに書き下ろしました。

2016年11月13日発行 240頁 四六判並製
定価 1760円(本体価格1600円+税)
ISBN 978-4-902875-78-2




国際昔話話型カタログ 分類と文献目録
ハンス=イェルク・ウター 著
加藤耕義 訳  小澤俊夫 日本語版監修

アンティ・アールネ/スティス・トムソンの『昔話の話型』に基づき大幅に改訂増補した国際的な昔話話型カタログ。
The Types of International Folktales A Classification and Bibliography(FFC284, 285, 286) 第2 版(2011 年)の話型記述、注、索引の全訳。「文献/ 類話」や「モティーフ一覧」などは原文のまま掲載し、原書にあるすべての内容を含みます。
これまでのカタログに比べ、日本の資料が大幅に増え、日本の昔話と世界の類話との比較研究をする際に役立ちます。

2016年8月1日発行 2288頁 A5判上製・函付
定価 19800円(本体価格18000円+税)
ISBN 978-4-902875-76-8

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ピアノの巨人 豊増昇
小澤征爾・小澤幹雄 著

ピアニスト豊増昇は、第二次大戦前から活躍し、ドイツでも各地で演奏会を開き、そのバッハ、ベートーヴェンの正統的解釈と演奏はドイツ人を驚嘆させた。また日本人として初めてベルリンフィルと共演した。戦後と現代の日本で活躍している、あるいは活躍したピアニストの多くが、豊増昇の薫陶を受けている。少年時代の小澤征爾が、ラグビーで指を骨折し、ピアノを諦めようとした時、「指揮という道もあるよ」と言って新しい道を拓いてくれたのは豊増昇だった。

百歳になられた敏子夫人は、夫君との思い出と想いを、本書のために六回にわたって語られ、二〇一五年九月二十九日、その生涯を終えられた。

本書は指揮者として八十歳を迎えた小澤征爾が、心を込めて恩師に贈る感謝の書である。

2015年12月21日発行 164頁 A5判上製
定価 1870円(本体価格1700円+税)
ISBN 978-4-902875-72-0







北京の碧い空を
小澤さくら 著

昭和二年、旧満州で小澤開作と結婚。歯科医の傍ら政治改革に燃える破天荒な夫を支え、地域活動に参加し、四人の子どもを育て上げた一女性の回想記。

2015年5月5日発行 339頁 四六判並製
定価 1540円(本体価格1400円+税)
ISBN 978-4-902875-69-0


老いと幼なの言うことには
小沢牧子 エリザベス・コール 共著

かつて日本とドイツで育児を経験した「引退母」の小沢牧子と、いまアメリカで1歳11ケ月の息子を育てる「現役母」のエリザベス・コールが、子育て、家族、老人のありようについて語り下ろした対談・写真・エッセイ集です。ちなみに著者ふたりは、ミュージシャン小沢健二の母と妻にあたります。
 1970年代と2010年代、日本とアメリカ……、時代も文化も言葉も異なるバックグラウンドを持つふたりが意見を交わすことによって、今の日本社会の子どもと親の置かれている状況がくっきりと浮かび上がっています。 世界を旅する写真家でもあるエリザベス・コールによる、世界10カ国の子どもたちの姿をいきいきととらえたカラーグラビアページも充実。表紙には、著者・小沢牧子の孫であり、エリザベス・コールの息子でもある幼い凜音くんが、大人の世界をじっと覗きこみ、なにかを発見しているような写真があしらわれています。
 いま子育てをしている人、かつて子どもを育てた人、我が身の老いに向きあう人、そしてそれを見守る人たちに、ぜひ手にとっていただきたい一冊です。

2015年4月30日発行 96頁 B5判変型並製
定価 1650円(本体価格1500円+税)
ISBN 978-4-902875-68-3







グリム童話の旅―グリム兄弟とめぐるドイツ
小林将輝 著

グリム兄弟が生まれた町ハーナウからブレーメンを結ぶメルヒェン街道には、シュタイナウ、カッセル、マールブルクなどグリム兄弟ゆかりの町や、ハーメルンやシュヴァルムシュタットなど、メルヒェンや伝説と関わりが深い町が並びます。本書は、グリム兄弟の足跡をたどりながら、メルヒェン街道沿いの町々をめぐる案内書です。

2014年8月1日発行 104頁 四六判並製
定価 1650円(本体価格1500円+税)
ISBN 978-4-902875-63-8





小澤俊夫の昔話講座③ 昔話のコスモロジー 復刻版
小澤俊夫 著

日本を始め世界各地の昔話に数多く見られる人間と動物との婚姻譚。パートナーとなる動物はどこから来るのか。日本の夫は去っていく妻をなぜ追いかけようとしないのか―昔話の研究家として知られる著者が、「つる女房」や「天人女房」「ばら」など各地の異類婚姻譚を詳細に比較考察して昔話の本質を追及。他の民族とは異なる昔話をはぐくんできた私たち日本人特有の文化や民族性を解きあかした好著。講談社学術文庫の復刻版です。

2014年3月3日発行 272頁 四六判並製(カバーなし)
定価 1540円(本体1400円+税)
ISBN 978-4-902875-60-7





小澤俊夫の昔話講座② グリム童話考 復刻版
小澤俊夫 著

講談社学術文庫の『グリム童話考』を復刊しました。
今なお世界中で愛読されている『グリム童話集』。親から子へ、名もなき人々によって語り伝えられてきたドイツの昔話は、 グリム兄弟の手で収集・整理され、彼らの生涯を通して改版され続けました。メルヒェン集の成立や改版の変遷を概観し、初版以前の手稿から第七版まで精緻に分析することで『グリム童話集』とメルヒェンの姿を明らかにします。

2013年5月20日発行 320頁 四六判並製(カバーなし)
定価 1540円 (本体1400円+税)
ISBN 978-4-902875-54-6





日本昔話の型 付 モティーフ・話型・分類
關敬吾著 小澤俊夫補訂

日本には全体としてどのような昔話があるのかを知ることができるカタログです。關敬吾が『日本昔話集成』全六巻の末尾に付した、専門的な昔話のカタログである「昔話の型」をスキャンして復刻しました。原書にあった誤植の修正と若干の補足を手書きで施しています。昔話研究だけでなく、再話をする時の参考にもなるでしょう。小澤俊夫の論文「モティーフ論」と「昔話の話型と分類」も収録しています。

2013年5月20日発行 136頁 A5判並製(カバーなし)
定価 1100円 (本体1000円+税)
ISBN 978-4-902875-55-3





グリム童話集200歳―日本昔話との比較
小澤俊夫 著

メルヒェン研究の開拓者といわれるグリム兄弟が、グリム童話集を刊行してから二百年。
グリム童話集の成立史や、その後世界で発展したメルヒェン研究の流れをふまえて、グリム童話と日本昔話の比較研究を試みた新刊です。長年昔話を研究してきた著者が、グリム童話と日本昔話における自然観、宗教観の違いや、遠く離れたドイツと日本にも同じ話が存在することなど、例話をふんだんに取り入れて読み解きます。グリム童話集誕生二百年の節目の年に、 グリム兄弟の偉大な功績に思いを馳せながら読んでいただきたい一冊です。

2012年6月23日発行 288頁 四六判並製 
定価 1980円 (本体1800円+税)
ISBN 978-4-902875-48-5





これから昔話を語る人へ-語り手入門 ※在庫なし・重版予定なし
松本なお子 著

子どもに昔話を語ってみたいという初心者の方へ向けた「語り」の入門書です。
なぜ子どもに昔話を語ってやることが大切なのか、ということから、お話の選び方、覚え方、語り方、 お話会の作り方まで、わかりやすく解説しています。また、身近な大人が自分に向けてお話を語ってくれることが、子どもにとってどれほど幸せな時間かということを、著者の経験を交えながら伝えています。

2012年2月18日発行 232頁 四六判並製 
定価 1760円 (本1600円+税)
ISBN 978-4-902875-46-1






学校って何―「不登校」から考える
小沢牧子 著

子どもと親の日常から現在の学校をとらえ書きおろした、エッセイ風の学校論です。
子どもたちが群れ遊びたむろする場所として大切な地域の学校の意味や、不登校を通して浮かび上がる社会のしくみを見つめます。子どもが学校に縛られる苦しさを「子ども制度」という角度から分析し、 おとなと子どもが暮らしを楽しめる未来を探ります。ご一緒に考えてみませんか?
季刊誌「子どもと昔話」で連載されてきたエッセイも、後半にまとめて収められています。

2011年11月20日発行 232頁 四六判並製
定価 1540円 (本体1400円+税)
ISBN 978-4-902875-44-7

こんにちは、昔話です
小澤俊夫 著

昔話って誰が作ったの? 昔話はどうして大切なの?
そんな素朴な疑問も、本書を読めば解決!

みんなが知っている「桃太郎」や「花咲か爺」。でも昔話のこと、どこまで知っていますか?
昔話の大切さを訴えつづけている著者による、昔話の入門書。人から人へ口伝えされてきた昔話の魅力や秘密を、わかりやすく解説します。
レイアウトも見やすく、Q&Aコーナーや付録ページも充実。

2009年10月16日発行 192頁 四六判並製(カバー無し)
定価1100円 (本体1000円+税)
ISBN 978-4-902875-31-7



改訂 昔話とは何か 
小澤俊夫 著

民衆のあいだで、ひっそりと口伝えされてきた昔話は、しかし、ごくひかえめにしか、そうした人間観や自然観をあらわさない。あからさまに、大声では言わない。昔話が私たちに語りかけてくることばは、すなおな心で、じっと耳を傾けないと聞こえてこない。ちょうど、自然のなかのかすかな風の音や、鳥たちの鳴き声を聞くときのように(まえがきより)  

時や場所を越えて私たちを魅了する昔話。昔話はどうしてこんなにも長い間、語り継がれてきたので
しょうか。昔話が人びとを結びつける力、その独特の語り口、日本とヨーロッパの昔話の違いと類似、
現代の子どもたちに語ってやることの大切さなど、長年昔話を研究してきた著者ならではの多様な視点で、「昔話とは何か」に迫ります。
本書は、1983年に大和書房より刊行された『昔ばなしとは何か』の改訂版です。

2008年4月16日発行 272頁 四六判並製
定価 1980円 (本体1800円+税)
ISBN 978-4-902875-28-7



子どもにとどく語りを
藤井いづみ 著

おはなしを語ってみたい人へ。
子どもたちはお話を待っています!

子どもにお話を語ってみたいけど、何をどう語ったらいいのかわからない。お話を覚えるのは大変そう。そんな疑問にお答えする、語りについての入門書。語り方、覚え方、お話会のつくり方などを、具体的に、わかりやすく解説しています。
道具も何もいらない、素朴なお話で、子どもたちをもてなしてみませんか。

2008年11月発行 248頁 四六判並製
定価 1760円 (本体1600円+税)
ISBN 978-4-902875-22-5







昔話からのメッセージ ろばの子  
小澤俊夫 著

ろばに生まれた子ども、きれいな姿からすぐに汚れた姿にもどるシンデレラ、ものぐさな桃太郎、失敗を繰り返す白雪姫、そして「愚か者」と呼ばれる主人公たち。
昔話は、子どもや若者がどう成長していくのかという問題にだいじなメッセージを発しています。
小澤俊夫、ヨーロッパ・メルヒェン賞受賞後、初の書き下ろし。待望のメッセージ論です。また、付録としてオットー・ウベローデの絵葉書一枚ついてきます。

2007年7月発行 224頁 四六判並製
定価 1980円 (本体1800円+税)
ISBN 978-4-902875-17-1

白雪姫はなぐられて生き返った
―グリム童話 初版と第二版の比較―
※絶版  
間宮史子 著

全7版を数えるグリム童話は、グリム兄弟によって特に初版から第2版にかけて大きく手が加えられました。本書では25のお話を取り上げ、初版と第2版の違いを明らかにしています。

     ------------------------- 白雪姫(初版より) -------------------------  

ところが、いつもひつぎをかつぎまわらなければならない召使いたちは腹をたてていました。そしてあるとき、ひとりがひつぎをあけ、白雪姫を持ちあげていいました。
「こんな死んだむすめのおかげで、おれたちは一日じゅうこき使われるんだ」
そして、白雪姫のせなかをにぎりこぶしでなぐりました。すると、白雪姫が飲みこんでいた、おそろしいリンゴのひときれが、のどからとびだして、白雪姫は生き返りました。

2007年4月発行 400頁 A5判並製
定価 1540円 (本体1400円+税)
ISBN 978-4-902875-13-3



子どもの場所から
小沢牧子 著

犬も歩けば棒にあたるが、子どもと歩けば新しい世界に出会う。子どもはいつの世も、おとなの無心な案内人だ      ――帯より

『子どもと昔話』で好評連載中の「子どもたちのいるところ」を書籍化。著者自身の経験に基づいて書かれたエッセー。子どもとのつきあいをとおして、いろいろなことが考えさせられる。

2006年7月発行 242頁 四六判並製
定価 1540円 (本体1400円+税)
ISBN 4-902875-09-8