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研究プロジェクト PROJECTS
昔ばなし研究所では、現在幾つかの研究プロジェクトが同時に進められています。

土曜会
イメージ研究
昔話記述言語(FDL)の研究
再話活動




土曜会 DOYO-KAI
1980年に小澤俊夫と日本女子大の在学生、卒業生らによって発足された、昔ばなしの話型分析の専門研究会です。
「話型」とは、例えば「かちかち山」は、日本全国に広く分布している話ですが、このように全国にある同系統の話をひとまとめにして「話型」と呼んでいます。土曜会は、この話型の全国分布の状況、各地域間の話におけるモティーフの違いの比較分析を行っています。また近年では、日本の特定の話と、海外の同話型の話との比較分析も行っています。
研究論文として『昔話の成立と展開』(昔話研究 土曜会発行、1991年)及び『昔話の成立と展開 2』(同、2000年)があります。




イメージ研究 IMAGE STUDY
1990年代に小澤俊夫と若手研究者によって発足された、昔話の各要素がもつ「イメージ」分析の研究会です。
文芸作品としての昔話が持つ、基本的な世界観とは何か。例えば、彼岸世界の現れ方、「逃走」というモチーフ、兎、鼠、樹木の役割などが、昔話においてどのようなものとして語られているのかという問題を、各種の話型を横断的に分析することで明らかにします。これを紐解くことで、昔話のファンタジーの性質や、さらには昔話が口伝えで伝承された時代の世界観をも浮かび上がらせることが可能です。また、外国の昔話との比較分析によって、その世界観の日本的特質も明らかにされます。
研究論文として、『日本昔話のイメージ 1』(古今社、1998年)、『昔話のイメージ 2』(同、1999年)、『昔話のイメージ 3』(同、2000年)があります。




昔話記述言語(FDL)の研究 FOLKTALE DESCRIPTION LANGUAGE
1990年代に小澤俊夫、佐藤皇太郎および若手研究者らによって発足された、昔話の構造分析のためのソフトウェア開発プロジェクトです。
コンピューターで昔話の構造を扱うためには、昔話をいったんコンピューターが理解できる言語(物語を記述するための人工言語)へと「翻訳」する必要があります。昔話は、小説などと比べると、感情表現や抽象表現などがきわめて少なく、非常にシンプルな物語の構造を持っているため、こうした人工言語に書き換えることは比較的容易であり、コンピューターで扱う文芸として適しています。この「物語を記述するための人工言語」のことを、昔話記述言語=FDL(Folktale Description Language)と呼んでいます。FDL化した昔話は、インターネット経由で世界中から利用できるOFDA(On-line FDL Document Analyzer)という検索システム上で分析されます。
現在、日本の代表的な昔話150話以上がFDL化され、OFDAによる分析が試験的に行われています。

FDLプロジェクトの詳細については、『昔話のイメージ 3』に発表された「昔話記述言語(FDL)の紹介」や「昔話記述言語(FDL)の研究」ホームページをご覧下さい。




再話活動 REWRITING FOLKTALES
各地で語られ、採集されたなまの昔話を、昔話の語りの法則に厳密に沿う形に手直しし、再編集して文章化する作業を再話と呼びますが、当研究所ではこの再話活動も行っております。現在、国内編と海外編の二つの研究グループが、それぞれ数百の昔話の再話作業を行っています。この成果は、まもなく小峰書店より、再話本として出版される予定です。


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